2022年10月27日
昨日の激闘から転じていつものエリアへ
駐車場で準備をしていると続々と車がやってきた。急いで準備を済ませて細瑠璃とかいくわさんとMPさんと入山。
強い雨が降っていたので濡れながら行進となった。
とはいえ、それは仲良く話しながらと言ったものではなく、早い者勝ちのレースの様相を帯びていた。
僕は細瑠璃とMPさんが違うルートに分かれた隙にズンズンと引き離し先頭のかいくわ先輩に追いついた。
やがて、かいくわ先輩と別れ尾根に取り付いた。
ポイントで日暮れを待つ。
いつもの尾根で日が暮れていく。
今西表の山の中にいる。
その事実を、喜びを噛み締めた。
意外と真っ暗になるには時間がかかるので周囲を見て回ると去年のペンチ君(去年採集した異様に湾曲した個体、64.9mm)の木に中歯が。
採集はせずにハイボルの木に戻り、また日暮れを待った。
競合者のライトが見えないか気が気ではなかったが、無事何事もなく真っ暗になった。
見回り開始。
小歯はちらほらと見られたが大歯はゼロ。
隣の尾根に行くがマルバネの姿はない。
だいぶしゃぶられ尽くしている感じだ。
意気消沈してガーミンを見ていると「よん8」の文字が。
まさか
去年の最終日マックス君(64.8mm)はこの尾根だと思っていたが、そっちの尾根なのか?
急遽路線変更
谷へと降っていく。
途中尾根を見返してみる。
すると
大歯!
おおっ
生き残っていたか
よく見ると小顎髭は無く、裏側を見てみるとブラシは消滅していた。発生も後期だなと思った。
その後は追加はなく、隣の尾根に取り付いた。割と険しい傾斜を這い上がると大木が並んでいた。
ここが本来見るべき本命の尾根であったことを確信した。
しばらく歩き、良さげなフレークが溜まった大木発見した。
ぐるっと覗き込む
大歯
おおおっ
しかも複数だ
サイズこそないがとても嬉しい。
そのまま尾根を進むんでいくとまた大きなタテヅノが見えた
デカイっ
63upを確信した
動画を撮って幹から引き剥がす
ノギスを当てると
62…
そうか…
62だって十分デカイのだがやはり63UPが欲しい…
(とてもかっこいい個体で宿に戻って見てみるとその太さや巻は十分に63upを思わせるに値するものだった)
大歯は残っている。
しかし足跡はあった
早めにいっておけば…
ちょっとそう思ったがしょうがない。
そのまま木を見ていくものの小歯のみ。
なかなかうまくは行かないなぁと思った。
と、その時
そこそこ大きそうな大歯が大木の根元についていた。
まぁ、大きいけど61くらいだろう。
そう思ってノギスを当てると62で余裕で当たった。
おっと
まさか
ノギスを広げていく
お
63
お
64
お
64.6
デカイッッッッ
優勝だ
うぉぉぉぉぉおおおお
やっと六十三の壁を突破した。
嬉しかった。
時間はタイムリミットギリギリ。
体は疲れ切っていたものの周囲を見て回りながら、ノロノロと降る。
しかし追加はない。
最後の踏ん張りで今年の確変エリアを見て回ったが全然ヤエマルの姿はなかった。
採集圧を感じた。
その後は素直に降りて道に合流。
歩いているとズボンにヒルがついているのを発見した。
長靴を脱ぐと中にも1匹。
外のベルトの部分にも2匹。
ダニのような瘡蓋のようなものもあったので取ったら血がちょっと出た。
怖くなってポイズンリムーバーで処置した。
萎えたがゆっくりと
駐車場に戻った。
体が冷えて寒い。
また車の中で寝てしまった。
やがて細瑠璃が帰ってきた
大歯を取っていた。
僕の成果を伝えると喜んでくれた。
かっこいいー
でかいー
と自分のことのように喜んでくれた。
僕は誕生日を迎えたので細ルリはY川にエビ取りに行く?とか提案してきたがこの疲れと寒さとこの時間で今から行くのは正気ではないと思ったので断った。
早くお湯シャワーを浴びたかった。
宿に入って浴びた優勝シャワーは
めちゃくちゃ気持ち良かった。。。