初日なのにエピローグ?と思われた方も多いだろう。
前回の記事に書いたように初晩の成果は大歯9頭。
初日としては大成功と言えるだろう。
普通ならすぐにでも宿に戻りシャワーを浴びてカップ麺を、といったところだが
驚くべきことに
この夜はまだ終わっていなかった。
そうこれからが本番だったのだ。
エピローグ(初日)
駐車場には既にむしけんの先輩がいた。
MPさんである。
しかしどうも様子が変だった。
MPさんが語りかけてくる。
「応援してくれてありがとう。
Jのおかげだよ」
嫌な予感がした
僕はMPさんに一つのタッパーを見せられた。
かぽっッ
丁寧に開けられたタッパーの中にはある1匹のヤエマルがいた。
それは見たことのないサイズのヤエマルだった。
そいつはありえない存在感を放っていた。
僕はそのあまりのオーラに気圧された。
ッッッッ!!!!!
「何ミリだと思う?」
不敵な笑みを浮かべてMPさんが訊いてくる。
見たことのないサイズ、つまり66㎜は絶対にある。
でも明らかにデカい
もしかして68㎜とか?
いやありえない
でもありえないくらいデカい。
現実とすり合わせ、僕の目ノギスは67㎜という数値をはじき出した。
「67㎜?」
訊いてみた。
MPさんはそんな僕を余裕で見つめ返す。
「はい、これ」
ノギスを渡された。
僕はその時点で悟った。
恐る恐るノギスを当ててみる。
嘘だ。。。
嘘だろ。。。
そいつは優に68㎜を超えていた
なんじゃこりゃぁぁぁぁぁ!!!!
まったくもって意味が分からなかった。
68?
え
68?
68って、、
うそでしょ
信じられない
僕は驚きすぎて語彙力を失った
MPさんに頼んで手に載せてもらった。
重みを感じた
そして手に載せて分かる目がバグるサイズ感。
デカすぎる。。。
そう、67㎜ぐらいは想定していたのだ。
あわよくばこの手で採ってやろうと思っていた。
しかし68㎜後半は想定外だった。
もうあんまりにデカすぎて嫉妬すら憶えなかった。
みんなも同じような感じで、純粋におめでとうと祝福していた。
パイセンは後にこう言った
「一人だけ50mを3秒で走るやつがいた」
Neoさんはノギスを当てて言った
「70㎜でこんだけしか隙間開いてねぇ」
僕は思った
「今まで大歯だと思ってたの、みんな小歯だったのかもしれない」
細瑠璃は言った
「うぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉおぉっぉっぉ
うおー MP―――――」
この日こそが伝説のヤエマル西表島ギネス更新の夜なのであった。
一生忘れない夜。
本当に立ち会えたことを幸せに思う。
おわり